艸居

展覧会 exhibitions

「紅陶民具展」髙山 大 展

2015年6月24日(水)~7月5日(日)

作家在廊予定日 会期中終日
 このたび、現代美術ギャラリー艸居は陶芸家髙山大による企画展「紅陶民具展」を開催いたします。
 三重県出身の髙山大は、古代土器や遺跡などをモチーフとした陶芸作品を制作している作家です。学生時代に訪れたタンザニアに魅せられた髙山は、陶芸家として独立後、再びタンザニアを訪れます。そこには古代と変わらぬ手法で土器を作るブショラという村があり、彼は毎日そこに通っては土を練り、その土地の人々が受け継いできた手法を学びました。土ぼこりと強い日ざし、そしてそこに流れるゆるやかな時間。髙山大の作品からはタンザニアの地で学んだ技術だけでなく、その穏やかな精神性から生み出される雄大さや豊かさが感じられます。ベンガラを混ぜた化粧土をまとった信楽の土は、生乾きの状態で磨き上げられた後、籾殻を使いまるで野焼きのように焼成されます。それにより鮮やかな紅色から艶のある黒色へと美しいグラデーションが生まれます。どの地で作られる古代土器も色や形に違いはあれども、どれも力強く大らかで、そして意外に繊細だと髙山は言います。長い年月を経て、今、この時代に髙山の手で再現される古代土器。そのスケールの大きな空気を感じていただける展示となっておりますので、ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申し上げます。 

展示風景

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