艸居

展覧会 exhibitions

「女のかたち」 森 正

2014年4月27日(日)~5月18日(日)

オープニングレセプション:4月27日(日)13:00〜15:00pm 
現代美術ギャラリー艸居はこの度、陶芸家森正による「女のかたち」展を開催致します。
森正は鈴鹿山脈のふもと、豊かな自然環境が広がる三重県菰野にアトリエを構え、精力的に制作を続けています。今回ご紹介する作品は、土からのメッセージを女のかたちとして表現したものです。極端にデフォルメされた身体、そしてあでやかな彩色。どこか異様とも言える雰囲気を漂わせた女たちは、華やかでありながら憂いを帯び、その目はいたずらな余韻を漂わせています。
陶板による女たちの表現は、1973年に朝日陶芸展にて奨励賞を受賞した「陶板 説教されるグウタラナ女」を皮切りに、1974年同展特別賞「陶板 ウワサ好きの女達」、1975年中日国際陶芸展特賞「陶板 オシャベリ女B子」、1976年同展知事賞「冷たくヒヤヤカナ女達」など、数々の賞を受賞しており、作者の作品群のなかでも重要な位置を占めています。緻密で荒々しい。そんな作者の独自な作風はそのままに、女の持つ難解さ、危うさ、脆さ、やさしさ、たくましさが陶の一片一片に表現されています。妖しくも美しい陶板の上の女たち。観音開きの扉からこちらをやんわりと見つめるそのまなざしは、見る者に何を喚起させてくれるでしょうか。当展から作者の持つ、自由で生命感溢れる表現をより深く知っていただけたら幸いと存じます。
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